萎縮性胃炎は胃がんの高いリスク群

胃がん患者の胃の粘膜を調べると、ほとんどの例で萎縮性胃炎が存在します。また、萎縮性胃炎を経過観察すると、胃がんの発生が高いことも知られています。このように、萎縮性胃炎の有無を調べることは、早期胃がんの発見に有効です。

ペプシノーゲンとは

ペプシノーゲンは、胃液中に分泌されるペプシンの前駆体であるペプシノーゲンⅠとペプシノーゲンⅡに大別され、胃内の塩酸分泌をつかさどっています。

ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ比は胃粘膜の萎縮病変の広がりと程度を反映することが分かっており、比が低下するほど胃粘膜の萎縮が進行していることを示しています。萎縮性胃炎は胃がんのハイリスク群と考えられているので、この比がある一定以下の方々を見つけることで胃がんのスクリーニングをより効率的に行うことができるわけです。なお潰瘍病変のあるときには、十二指腸潰瘍では高値を示し、胃潰瘍では低値を示す傾向となります。

ペプシノーゲン検査法

デメカルで使っているペプシノーゲン法検査は、萎縮性胃炎の検査です。この検査はペプシノーゲンⅠ(PGⅠ)の血中濃度とPGⅠ/PGⅡ比(ペプシノーゲン÷ ペプシノーゲンⅡ)の組み合わせによって判定します。

なぜペプシノーゲンⅠとPGⅠ/PGⅡ比の組み合わせで判定するの?

それぞれの単項目で検査した時の胃がん陽性的中率を調べたらPGⅠ値だけでは38.8%、PGⅡ値だけでは59.8%、PGⅠ/PGⅡ比だけでは62.8%でした。ところが、PGⅠ血中濃度とPGⅠ/PGⅡ比を組み合わせた判定をしたら77.8%と高い的中率となりました。この結果から、ペプシノーゲン法はPGⅠ血中濃度とPGⅠ/PGⅡ比の組み合せにより判定する方法となりました。

ペプシノーゲン法の判定方法は?

図に示したように判定されます。

ペプシノーゲンⅠとⅡの比

判定で陽性だったらがんなの?

組み合わせで判定してもがん以外の萎縮性胃炎、消化性潰瘍も陽性となる場合があります。必ずしもがんであるとは限りませんが、X線撮影や内視鏡など病院で検査を受けることをお勧めします。

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